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愛護センター見学会ご報告

先日東京都動物愛護センターの見学会に参加させていただきました。

愛護センターとはまず、狂犬病などの発生を防ぎ、人間の安全の為に作られた施設であると言うことです。
捨て犬などを保護したり、譲渡したり、という業務はその次なのです。(誤解があるといけないので詳細はご自身でご確認下さい)

犬を処分に持ち込む理由として5割が飼い主自身が高齢になり飼い切れないという事、3割が失業や引越しなどのやむをえない事情という事でした。

理由は持ち込んだ人が後から作れるのでどこまでが真実かは不明としても、実際犬を見てみると、マスコミなどから得た自分の認識との違いにギャップを感じました。

小型犬は見事にトリミングされていて、高価な首輪をつけていたり、どこかのペットショップかと間違うような状態です。
私たちが部屋に入ると、誰一匹吠えることなくし~んとしてただジ~~~って顔を見るのです。
哀愁の顔でなく、ここから出してと訴えるわけでもなく、ただ、飼い主はこの中にいるのかを探しているように感じました。
自分がどうしてここにいるのかこの先どうなるのか、きっと分かっていないのだと思います。(当たり前ですが)

大型犬の部屋には今ハピラブでもお預かり募集の黒ラブ2頭を含め、10頭ぐらい、一頭ずつ小部屋に分かれている所にいます。皆純血種で中にはものすごく貴重な犬種もいて、きっとミーハーな飼い主に飼われて思った以上に手間がかかったり、面倒だったり、勝手な理由でここに辿り着いたのだと私は思います。

どちらもクーラーが効いていていますが、布団一つあるわけでなく(多分伝染病防止のためだと思います)コンクリートやサークルにそのまま寝泊りしているようです。

東京都はきっと犬の数も少なく、本所(世田谷)は最終処分場でもないため、とても恵まれた環境だと思われますが、地方のクーラーもなく、劣悪な環境にいる収容犬は、本当に辛いものだと思います。


最後の質問時間では参加者全員から積極的な質問が飛び交い、最前列にいた女子高校生たちの真剣さに自分の学生の頃は何をしてたのかな、など反省したりと、とてもいい見学会に参加させてもらえたと思いました。

東京都の本所動物愛護センターは月一回、夏休みは毎週見学説明会が開催されると言う事なので、ぜひ皆さんも(お子さんも)参加して、それぞれ感じて欲しいと思います。
by i13kei | 2010-07-23 14:37 | 全体